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    夏が苦手な胃腸の話

    春が短く、突然夏がやってくる最近の日本では、急に暑くなった6月から、長引く水様性下痢や,

    胃痛・嘔吐など胃腸の相談が増えてきます。アレルギー性疾患が多かった春から、クリニックを訪れる患者さんたちの疾患が移り変わる様子は、まるで天気予報のように気候の変化を反映しているのは興味深いところです。

    中国医学では「胃腸は井戸のようだ」といいますが、元々、胃腸の性質として「夏は冷えやすく、冬は暖かい」ということだそうです。そこへもって、暑くなると、冷たい飲料、ビール、クーラーなどと冷たいものづくしとなり、胃腸を直接冷やすこととなります。その結果、胃腸の働きは弱り、痙攣を起こしやすくなり、胃痛や下痢を引き起こします。一旦下痢が始まると、弱った胃腸は回復するのに時間がかかるというわけです。

    夏はそれだけでなく、食中毒も増えますし、エンテロウイルスなど夏に流行する風邪は、下痢を起こすものが多いのも一因です。

    食中毒には大腸菌、赤痢菌やビブリオ菌のように感染型で発熱を伴うものから、ブドウ球菌などの毒素型で発熱しないもの、ノロウイルスなどのウイルス性、また寄生虫と原因はさまざまです。このように下痢といっても原因はさまざまで、実際には個々の原因究明にいたることが難しいのが現状です。便の検査が原因究明に一番有効で、便から細菌性かウイルス性かの判別や、ロタ・ノロウイルス検査、寄生虫検査、細菌培養検査などが可能です。

    治療のポイントは水分補給と食事です。下痢は腫れた腸粘膜から鼻水のように出る水分ですから、大人は1日2Lの水分が必要ですが、尿量が保たれるように十分摂取することです。また食事は、油や乳製品、果物、生ものを控え、少しずつ摂取したほうが胃腸の働きを落とさないと言われています。なんと言っても「夏こそ温かいものを食べる」これが夏を元気に乗り切る秘訣です。生姜入りのスープもお勧めです!

    月曜日担当医師 山下 明子

     

     

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